高速液体クロマトグラフ質量分析(LC/MS)
物質の中でも、主に有機化合物などを測定する方法のひとつです。
例えば、一粒の錠剤を分析・測定するとします。その錠剤(以降、検体と呼びます)は、有効成分とされるもの以外にも添加物等の多くの物質があわさって混合物として形成されています。それらをまず分離し、対象物質(成分)を正確に検出し、同定(物質の種類を決定づけること)する必要があります。
分離作業にはクロマトグラフィーという手法が適しています。
検出・同定にはマススペクトロメトリー(MS:質量分析法)という手法が適しています。
この2種類の手法を結合させた分析法がクロマトグラフ質量分析法とよばれています。
この分析法には、移動相としてガスを用いる場合と、液体を用いる場合がありますが、この場合は液体を用いるため液体クロマトグラフ質量分析法(LC/MS=Liquid Chromatography/ Mass Spectrometry)と呼ばれています。
*ちなみにガスを用いる分析法は「ガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS = Gas Chromatography / Mass Spetrometry)といいます。